エンジンルームから異音がしてディーラーに持ち込んだら
「水漏れしているのでウォーターポンプの交換になります」
こう言われたことはないでしょうか。
そもそもウォーターポンプなんて知らないし、どんな部品なのかも分からない…
- 修理するのにいくら位かかるのかな…
- 預けてから時間はどのくらいかかるのだろうか
- 見積もり金額以外お金はかからないか心配
その原因であるウォーターポンプという部品に関して説明していきますのでご覧ください。
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ウォーターポンプとは?
いがいにエンジンに付いている部品のことは分からないものですよね。
駆け出しの頃は、ホント毎日小学生が漢字を覚えるように部品名を口にした事を思い浮かべます…
ほとんどのエンジンには、「ウォーターポンプ」と言う部品が使われています。
ウォーターポンプの役割としては以下が主です。
- エンジンを冷やすために強制的にベルトもしくは電動で駆動する
- ついてる場所は、エンジン前方部か側面、後部のエンジンルーム内に装着されています
- エンジンを強制的に冷やすためには、なくてはならない部品です
- ウォーターポンプから送られた冷却水は一度ラジエターに行き、冷やされてふたたびエンジンに送られる事を繰り返します
上記の内容が常にエンジンをかけると同時に繰り返されます。
とても消耗頻度の激しい部品というのが分かると思います。
ウォーターポンプが漏れ出すタイミング
距離にして早い場合ですと、8万キロ位から漏れ出すことがあります。
漏れ出すというより、必然的に中に入っているゴムの部品が、もうこれ以上使えなくなる事を意味します。
確かに壊れる事を意味しますが、実際には冷却水が漏れて教えてくれているんですね。
自身も相当後になって、いま申し上げた「教えてくれている」事に気づきました。
実際に、ウォーターポンプには水漏れしてもいいように漏れ出す穴が空いているんですよ。
対処方法はウォーターポンプそっくり交換になります
今回はBMWですが、どの車種でもそうですがウォーターポンプ単体での交換になります。
エンジンの前方のベルト類やエンジンフロントカバーを分解してアクセスして作業して行きます。
最近のBMWには、電動ウォーターポンプが採用されてきていてエンジンの駆動で回転させるのではなくなってきています。
車両のプログラムに組み込まれ、電子制御で動くようになってきています。
ウォータポンプの交換する料金
車種やグレードによってかなり開きがあるのです。
- 通常のウォーターポンプタイプ 40,000円から交換可能
- 電動式ウォーターポンプタイプ 60,000円以上から交換可能(部品代はグレードによりピンキリ)
こんな感じで、金額は開きがかなりあります。
交換している段階で追加作業がでることがあります
- 見積もり段階で、実際に分解して作業してないので見えない消耗部品がある
- 作業完了後に、そのほかの部品からも水漏れが発生してきた(弱い方弱い方とチカラが逃げるため)
良心的なショップだと、前もって故障しているだろうという部品を入れてくれている概算見積もりもあります。
しかし、どうして概算見積もりが、こんなにかかるの!?
っていうこともあるので、びっくりしないよう一応お伝えしておきますね。(予防整備の一貫ですが…)
ウォーターポンプから音が出てわかることが多い
ウォーターポンプは壊れてきますと音がでる場合があります。
- ウォーンウォーンと連続音
- ガラガラガラと石うすを回したような音
- ガーガーガーと低い音がでる
- キーキーというガラスをひっかくような高い音がでる
上のような音がでて初めてわかるケースが大半なんです。
もうすでに音がでている状態は悪化していてウォータポンプの交換が必要になります。
ベルト駆動の場合は、焦げ臭い匂いやベルト自体の損傷やベルトの滑車(プーリー)にも損傷が及んでいることがよくあります。
その場合は、ベルトや滑車(プーリー)も交換して対応します。
音が出始めている場合は、それ以上走行するのは危ないので早めにレッカーなどを呼ぶようにしてください。
あなたのBMWのエンジンルームから変な音がした時はウォーターポンプを疑ってみてもいいかも知れません。
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ウォーターポンプの音からわかる故障はいかがでしたでしょうか。
ウォーターポンプの水漏れに関して少しでもわかっていただけたらうれしいです。
ウォーターポンプはつねにぐるぐる回転していて特に働き者なんです。
購入して一度は経験すると思いますので、エンジンルームから変な音がしたらウォーターポンプを疑ってみてはどうでしょうか。