あなたのBMWはいま水漏れは生じてないでしょうか。
水漏れした状態を知りながら、5kmや10kmと走ってしまうとどうなるかご存知でしょうか…
- エンジン内部に、思いもよらないひずみが生じてしまい、なんとエンジン交換になってしまった…
- 大丈夫だろう…と走らせていたら、突然エンジンルームから真っ白い煙が出てきてエンジンが止まってしまった。
上記のようなことになると完璧にエンジンが損傷しています。
業界用語で、「エンジンヘッドがひずんでる」といってオーバーヒートでエンジン内部が曲がってしまうことなんです。
エンジンを壊さないために、水漏れで故障率が多いラジエターの話を説明しますのでどうぞご覧ください。
-PR-
BMWで使われているラジエターは消耗品と認識しよう
BMWにはエンジン本体の温度を冷やす為にラジエターと言う冷却装置がついています。
取り付けてある場所は、前のヘッドライトを挟んだ奥についているんです。
単純に走ると風が一番当たりやすい位置だからですね。
ラジエターは常に過酷な環境下に置かれています。
冷却水は、エンジンから流れてくる時の温度が90度から100度くらいまで熱せられてラジエターに入ってきます。
ラジエター冷却水温度が下がる原理
- ラジエター冷却水は、上部のホースからウォーターポンプで強制的に送られて入ってきます
- ラジエターの中間層のラジエターコア(ギザギザの網目メッシュ部分です)と言う所を通ります(風が当たると冷却水が冷える原理です)
- 最終的にラジエターの一番下までくると冷却水は、入ってきた温度と比べると10度くらい差があります
このサイクルをBMWは繰り返し行われています。
ラジエターは消耗品
ラジエターは消耗品と考えた方がいいですね。
そして早いと5年で冷却水漏れする個体もあるくらいです。
ラジエターに冷却水の予備タンクが装着してあるタイプは、破裂した部品もたくさん見てきています。
しかも、いきなり壊れますのでタチが悪い…
サブタンク(予備タンク)は必ずといっていいほど亀裂が入って漏れますので、予防整備を特にオススメします。
BMWの予防整備
予防整備とは、故障する前に壊れると予測して早目に部品を交換をすることです。
ちょっと強引じゃないのか、と思いますが今まで見てきた経験を元にお伝えしています。
不測の事態を回避するためにも、ぜひ検討していただければ幸いです。
BMWのラジエター液がよく漏れる場所の説明
ラジエターから冷却水が、よく漏れる場所をお伝えします。
漏れ箇所は、BMWの場合ですと個体差はありますが、ラジエターのフィンの部分、あと上部や下部のつなぎ目から漏れる事がとても多いんです。
BMWのラジエター冷却水漏れの場所
下記の画像がBMWで使用されているラジエターの実際の漏れている箇所を拡大した画像です。
うすく緑色がかった模様が冷却水漏れしていた所ですが、この場所が「ラジエターコア」という部品名です。
なぜ漏れるかと言いますと、経年劣化が大きな原因です。
最近のBMWに使われているラジエターがアルミニウム素材の含有量が多く作られていて、亀裂が入るのがとても早いように感じます。
もうこうなると、ラジエター本体は修理がききませんので残念ですが交換するしか方法はないんです。
いまでもラジエター専門で修理する業者は存在しますが、時代の流れで修理できる車もなくなり今後ラジエター修理できる所がなくなってくるでしょうね。
ラジエターにオートマチックのオイルクーラーが搭載
ラジエターにはオートマチックのオイルクーラーがついているタイプが多いんです。
オイルクーラーとは、オートマチックのオイルを冷やす役割があります。
オートマチックのオイルも高温になりますので冷やさないといけません。
オイルを冷やすことによって動きやすくする為なんです。
ついている場所は、昔のBMWはラジエターのなかに取り付けられていて、通常は見る事ができませんが、きちんと役目を果たしているんですよ。
最近は上記画像のようなタイプに変換されて、冷却効率が格段に増してきています。
オーチマチックオイルの温度管理
オートマチックオイルもかなり高温になるんです。
湯のみ茶碗にお茶を注ぎますよね、まさにその温度くらいになります。
温度にすると約90度近くになるので、冷やさないとオートマチックも熱ダレしてまうので、オイルクーラーで温度を下げます。
BMWのラジエター交換の金額を概算でお伝えします
BMWのラジエター交換をする時の値段が気になりますよね。
前述で説明したように、ラジエターの素材がアルミニウムになったと申し上げましたね。
アルミニウムになってからはラジエター本体がとても高くなりました。
F30ラジエター参考価格
- ラジエター単体で、72100円/税抜になります。
- F30はラジエターに構造の一部にプラスチック素材が使われていますので、全部アルミで作られているラジエターよりは安くなっています。
ラジエター交換と一緒に交換していただきたいのがこちらです
- ラジエターアッパーホース
- ラジエターロアホース
- ラジエターサブタンク(予備タンク)
- ラジエターキャップ
上記4点を同時交換しておいたら安心です。
必ず交換する時がきますし、同時交換がBMWの場合はおすすめです。
BMWのラジエター:まとめ
今回はラジエターから水漏れでオーバーヒートに至ることをご説明してきました。
ラジエターの役割や交換する時には、ラジエターアッパーホースやロアホースなども同時交換した方がいい事もわかりました。
将来的に交換する時は、ぜひ思い出していただけたらうれしいです。