BMWのウィンドウが急に落ちることがあります。
この記事ではBMWのウィンドウが落ちる故障の原因を書いていきます。
BMWのウィンドウ自体が落ちてしまった時の応急処置方法
- 落ちてしまったドアガラスを両手で挟み込むように、外側と内側で押さえて下さい。
- 挟み込むように押さえたら少し力を入れて上の方へ引っ張ってみてください。
- 少し上がって止まるようでしたらエンジンスイッチをONにしてパワーウィンドウスイッチを上下に動かします。
- 再度ドアガラスを上方向に持ち上げると動くときがあるので、止まった位置でガムテープ等で仮止め。
上記はどうしようもない状況、「高速の料金所や雨が降ってきたタイミングでガラスが落ちた時」に行ってみてください。
- 運転席のウィンドウを下げようとしたらガラスが落ちた
- 助手席の窓を上げたらガラスが斜めになってしまった…
このような時は必ずと言っていいほど「パワーウィンドウレギュレーター」が壊れていることが多いです。
BMWではパワーウィンドウレギュレーターにワイヤーが使われ、切れてしまいガラスが落ちる故障です。
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パワーウィンドウレギュレーターの役割説明
パワーウィンドウが故障するとは、窓ガラスを止めている骨組みが損傷しているということです。
骨組に使われている部品、「パワーウィンドウレギュレーター」というスチール製でできている上記画像の部品です。
構成としては、パワーウィンドウレギュレーターとパワーウィンドウモーターの2つで成り立っています。
このパワーウィンドウレギュレターとモーターは、ドアの中に埋め込まれて取り付けられガラスを上下させています。
ガラスを上下させる構造は単純で、パワーウィンドウモーターの回転を「正回転と逆回転」させてガラスを動かしています。
パワーウィンドウ巻き込み防止
- 小さいお子さんが誤って窓のスイッチを触って手や体を、パワーウィンドウに挟まないようにウィンドウが自動的に止まる機構がBMWには備わっています。
- 巻き込み防止機能は、パワーウィンドウモーターとメインコンピューターで制御し無理な力がかかった時のみ働きます。
パワーウィンドウレギュレーターのワイヤーが弱い
パワーウィンドウレギュレーターをよく見ていただくと、黒い線が見えると思いますがこの中にワイヤーが使われています。
ほぼ毎日BMWを乗られている方はパワーウィンドウを使うと思いますが、ガラス自体が重いため消耗がとても激しい装置といえます。
パワーウィンドウを使っていると、ワイヤーが擦り減っていき次第に切れてガラスが落ちてしまったり、または窓ガラスが斜めになって動かなくなる故障が多いです。
ガラスが重いこともあり、ワイヤー自体が伸びてしまいガラスを動かしていくうちに絡まってワイヤーが損傷することもあります。
BMWのパワーウィンドウレギュレーターを交換する時は純正を使う
パワーウィンドウレギュレーターを交換する際は、やはり純正品にかなうものはありません。
作りや耐久性にしてもしっかり出来ていて、あとあとのトラブルも少ないのが純正部品です。
値段的に社外品より高いですが、クオリティーが全く違うので純正品を使用することをオススメします。
純正品のクオリティー
取り付けする時のボルトの位置や、ネジが切ってあるギザギザのネジが入る穴からしてもきちんと設計されていて、ボルトがピッタリ取り付けできるほど精密にできているのが純正品です。
取り付ける側(ショップや工場)にしても取り付ける時は容易につけられるほどよく出来ているのです。
社外品のパワーウィンドウレギュレーターは耐久性がない
社外品はよくOEMと呼ばれ大変純正品に比べ安く流通しています。
しかし社外品は作りや耐久性が純正品に比べ落ちるのが欠点で、必ずといっていいほど故障します。
そして保証期間がつかないメーカーもあるくらいで、どうせ取り付けるのでしたら純正部品を取り付けるようにしましょう。
社外品のクオリティー
中には、粗悪品と呼ばれる物も存在するので、安いことをうたい文句にネットなどで品質を無視した部品もあります。
取り付ける時のボルトの穴が少しずれていることもあり、時にはボディー側を少し加工しないと取り付けできないこともあるくらいです。
社外心を使用して、ものの数回使っただけでパワーウィンドウレギュレーター自体の骨が歪んで窓ガラスが斜めに収まってしまう時もしばしば…
特に持ち込み交換される時は、交換する側(カーショップや工場)では取り付けはしますが、クレームに関しては受け付けないので注意が必要です。
パワーウィンドウレギュレーターを長持ちさせるコツ
ここで簡単なことなのですが、少しでも長持ちする使い方をご説明します。
通常パワーウィンドウレギュレーターのスイッチをオートで使うと一番上までくると自動で止まります。
実はパワーウィンドウレギュレーターのガラスは、自動で止まった位置はとても負荷が掛かっているのです。
自動で止まった位置から手動でパワーウィンドウスイッチを「チョンチョン」とガラスを少し下げてあげてください。
そうすることで、パワーウィンドウレギュレーター自体のテンション(力が緩む)が和らぎ長持ちしますのでぜひ試してください。
BMWのウインドウが故障した原因:まとめ
パワーウィンドウレギュレーターの働きに関して説明してきましたがいかがでしたでしょうか。
直す側からすると、このようなことはごく当たり前のことなのですが、修理に出すお客様からしたら全く見えないことだからこそお伝えしようと思いました。
- 耐久性のことも考えて純正品の部品を使うこと
- 社外品は値段が安いが耐久性に欠けること
上記2点を踏まえた上で、将来的に交換することがあれは純正品をチョイスすることをオススメします。
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