BMWに限らず外車は時としていきなりウィンカーが点灯しなくなる故障がおきます。
ウィンカーがつかなくなるととても困りますよね。
- ウィンカーをつけたけど全く反応しない
- ウィンカーつけたら早く点滅して、まるでハイフラ状態…
- メーター内のABSとDSCランプが点灯していてウィンカーがつかなくなっている…
- ハンドルを回すと奥の方からシャリシャリ音がしてる感じ
故障している部品は、「舵角センサー(ステアリングアングルセンサー)」と言う箇所が原因かもしれません。
故障している部品などを症状踏まえて解説していきますので最後までご覧ください。
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ウィンカーレバーの構造
ウィンカーレバーハンドルのコラムと言う部品に装着されています
現代のBMWでは以前のように「カチカチカチ」と言う音は鳴っていますが、機械的にリレーという部品は使われていません。
ではどうなっているというと、電子的に音をプログラムされていて音を出しているんです。
そしてウィンカーを右や左にレバーを倒すと、電子的にウィンカーを制御しランプを光らせています。
ハンドルの角度によって、ウィンカーをつけるタイミングや点滅させる回数なども計算しているんです。
それだけ精密にできている代わりに故障する頻度も増えてきているのも事実です。
ウィンカーが故障した時の症状
ウィンカー自体が精密にできているので、故障すると症状が様々出てきます。
以前ようなウィンカーの構造でしたら、シンプルに決まって「リレー」という部品を交換すれば良かったのですか、電子制御だとそうもいかなくなりました。
- ウィンカーレバーを操作しても反応しない
- ウィンカー左につけたらものすごく早く点灯してかっこ悪い…
- ウィンカーが動かなくなってからメーター内のDSCやABSランプがつく
- ウィンカーを操作したら、つきっぱなしで戻らない…
- 同じ時期だと思うんだけど、クラクションも鳴らなくなってる…
上記のようにウィンカーが故障すると、沢山の不具合が出るようになってきます。
ウィンカーが故障した時の交換する部品
BMWでとにかくよく交換する部品として挙げられるのが、「舵角センサー(アングルセンサー)」とよばれる部品です。
正直に申し上げて、舵角センサーと言う正式名称は「ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)」という部品で高額なんですよね…泣
メーカーでも、過去に舵角センサーを交換したBMWは2年以内であれば無償交換していた部品です。
それくらい故障が頻繁に起こりうる事例と言う事に変わりありません。
しかし…
メーカーもあまりにも高額な部品のため、先ほどの「ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)」丸ごと交換ではなくなりました。
部分的に交換できるように、「コラムスイッチリペアキット」として随分前から選択できるようになりました。
すなわち、交換する時に選択肢があるという事になります。⇩
- ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)で交換する場合
- コラムスイッチリペアキットで交換する場合
安く修理ができるコラムスイッチリペアキットで交換
そうなんですね、「ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)」そっくり丸ごと交換するのか、「コラムスイッチリペアキット」で交換するのか見極めないといけません。
安く直せるのは後者の「コラムスイッチリペアキット」に間違いありませんが、判断を間違えると大きなリスクであることも確かなんです。
いざ「コラムスイッチリペアキット」で交換したが、損傷している箇所が広範囲に及んでいる場合があるからです。
広範囲に及んでいる時は、そっくり丸ごと高額な「ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)」で交換してあげないといけないからです。
高くなるステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)で交換
ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)で交換する時というのは、テスターで診断して明らかにステアリングコラムスイッチを交換しないと直らない場合です。
これは診断するメカニックの判断にゆだねるという形になります。
判断基準として、ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)を単体で見ている状態において、広範囲に基準値から数値がかけ離れている場合。
テスターで送る信号を何度もはじかれた時などは、内部的な損傷が激しいと判断しそっくり交換するケースになります。
診断になれたメカニックは、目視でも判断つくようになります。
ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)とは、最近あまり頻繁に見る機会がなくなったCDを読み取るCDプレーヤーとよく似た構造になっています。
読み取るピックアップという部品が、汚れやゴミなどが溜まって読み取れなくなり故障することがよくあります。
交換する際の判断基準
そして最初に故障してから用いるものと言えば、診断テスターになります。
診断テスターを使い、故障している場所をピンポイントで判断しないといけないのです。
単に診断テスターを取り付ければ分かるものでもないのが今の電子制御された車両です。
その判断するスキルこそが生きてこないと的確な修理ができなくなってきているんですね。
参考文献(上でタブ切り替えできます⇩)
- 必ず部品自体に車両情報を書き込む作業が必要になります。(いわゆるコーディング作業)
- ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)交換し、コーディングまで行うと約2時間から3時間くらいかかります。
- シンプルに内部にある部品を交換して完了です。(部品自体のコーディングは必要ないが、初期設定の操舵角セットが必要)
- コラムスイッチリペアキットで交換の場合は、中の部品を交換するだけなので時間的に1時間半くらいです。
ウィンカーが故障した時の交換費用
ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)やコラムスイッチリペアキットを交換する時の大まかな値段を説明していきます。
車種やグレード、年式によってもかなりの開きがありますので参考程度に見てください。
ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)交換
- ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)金額➡8万円~
- 交換工賃➡2万円~
コラムスイッチリペアキット交換
- コラムスイッチリペアキット金額➡15000円~
- 交換工賃➡8000円~
ざっとですが交換する際の値段になります。
標準的な金額を出していて、交換する工場により開きがあることを前提にご留意ください。
初歩的な配線のショートや断線
ウィンカーがつかないときには一番最初に見る内容が、配線のショートや断線です。
あなたも街なかでウィンカーを作動させている車で、普段より速く点滅する車両を見たことはないでしょうか。
その状態は、配線がショートしていたり断線や単純にウィンカーの球切れによることもあります。
配線のショートや断線の場合は、その箇所を修理して直すことで普段どおりになりますので選択肢の一つです。
BMWのステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)故障:まとめ
ウィンカーが故障した内容はいかがでしたでしょうか。
ウィンカーが故障しステアリングコラムスイッチを交換する際は、2通りの修理方法があるのでその時は相談してみましょう。
- ステアリングコラムスイッチ(ステアリングアングルセンサー)で交換する場合
- コラムスイッチリペアキットで交換する場合
いずれにしてもウィンカーがつかなくなっている状態では走行できませんので、速やかに専門ショップに持ち込むようにしましょう。
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