ベンツW205のブレーキパッドの交換方法でつまずいてませんか。
- 交換前にブレーキのオイルが入っているタンクからオイルを半分以上抜いておきましょう(溢れ防止)
- ブレーキオイルの規格は「DOT4」を用意しておきましょう
- キャリパが対向式ピストンなので押し戻す時は2個同時に戻しましょう
- ブレーキパッドはピン2箇所で止まっているだけなので交換は楽な方です
- パッドを押さえるスプリングは最後に取り付けましょう
上記の流れで交換作業は進めていきます。
※この作業は分解整備にあたりますのでDIYは禁物です。整備工場にお願いしましょう。
基礎をしっかりした作業手順を踏まないと、
思いがけない事故や故障に繋がりますので注意したいところです。
今回のベース車両は、W205042をモデルとしていますのでお間違えないようにしてください。
-PR-
W205のブレーキ構造
この型W205は対向4ポッドのブレーキキャリパです。
今のベンツは非常に多いブレーキシステムですが、整備メンテナンスにおけるには少し高額になる事があります。
3年から5年位にはキャリパの分解を伴うオーバーホールが必要になるからです。
まれにブレーキフルード(ブレーキのオイル)が必ず漏れてくるので、分解をして中のシールを交換しないといけません。
少し話が逸れましたが、こちらがW205のブレーキキャリパです。
W205ブレーキキャリパ
- ピン
- ホルダ・スプリング
- ブレーキパッド
- ブレーキキャリパ(左画像の下側の切れた矢印です①の下です)
- ブレーキピストン
キャリパとパッド構造
- ①ピン
- ②ホルダスプリング
- ③ブレーキパッド
- ④ブレーキキャリパ
- ⑥ロックスプリング
- ⑦ノイズプレート内側
- ⑧ノイズプレート外側
- ⑨スプリング
W205のプレーキパッド取り外し手順
- ブレーキオイルタンクのキャップを外しブレーキオイルを少し抜きます
ブレーキピストンが押し戻す時にタンク内があふれるのを防止するためです - ブレーキパッドセンサーのコネクター(配線)を取ります
- ロックスプリング⑥をピン①から外し取り外します
- ピン①をポンチで叩き出してホールディングスプリングを取り外します
- ブレーキパッド③をブレーキピストン⑤から外します
- ブレーキパッド③を外します
W205のブレーキパッドの取り付け手順
ブレーキパッドの取り付け手順は、取り外した逆の手順で取り付けます。
ブレーキキャリパピストンを戻す時には専用の工具が必要ですが、
ない場合は大きいウォーターポンププライヤーを使用してピストンを戻します。
始めも説明しましたが、対向ピストンですから片方ずつ均等に戻すと簡単に戻ります。
最後に確認をします
ノイズプレートの向きに注意
ノイズプレート⑦⑧は取り付けする向きがありますので、
必ずブレーキディスクの回転する方向に矢印が来るようにしてください。
最後にブレーキパッドを取り付け終わったら行うこと
ブレーキパッドとディスクがしっかり当たるように、室内のブレーキペダルを数回踏んでペダルの踏み代を出すために必ず行ってください。
最後に
最終的にはタイヤの増し締めをしましょう。
タイヤの締め付けトルクは120Nmです。
そして今回のベース車両は、W205042をモデルとしていますのでお間違えないようにしてください。
大体のキャリパの構造は一緒ですが、今回のように対向4ポッドではなくシングルピストンの車両もありますので注意が必要です。
取り外しや取り付け方法は応用が効く範囲で交換可能です。